ワイヤー放電加工機

ワイヤー放電加工機HQシリーズの特徴
HQシリーズは、耐久性に優れたモリブデンワイヤーを採用。同じ電極線を繰り返し使用できるため、ランニングコストを大幅に削減します。一回のワイヤー張替えで約200時間の連続稼働が可能です。(※ワーク厚みにより異なります)
加工液を満たさない「掛け流し方式」を採用しているため、加工槽に収まらない長尺ワークや大型部品の加工も対応可能。自由度の高いワイヤー放電加工が行えます。
HQシリーズは大容量タンクが不要な設計で、設置面積がコンパクト。1台あたりの導入コストも低く、複数台の同時運用により生産性向上にも貢献します。限られた工場スペースでも効率よく配置可能です。
最大加工速度300mm/分を誇る高速処理に加え、表面粗さRa0.5μm、真直度0.015mm(200mmあたり)の高精度加工を実現。仕上がり品質にも妥協しません。
一般的な日本製の製品とHQシリーズの違い
項目 | HQシリーズ | 一般的な日本製ワイヤー放電加工機 |
---|---|---|
ワイヤー材質 | モリブデンワイヤー(真鍮ワイヤーより耐久性が高い) | 真鍮ワイヤー |
ワイヤー寿命 | ワイヤーを正転・反転させ繰り返し使用 | ワイヤーを使い捨て |
加工液 | 水道水に加工液を溶かして使用、掛け流し式 | 純粋を精製して使用、浸水式 |
加工 | 内部に空洞があっても加工が可能 | 内部に空洞のあるようなワークの加工が難しい |
加工サイズ | 製品が機械のテーブルを超えても加工が可能 | 加工槽に入るサイズまで |
ワイヤーのテンション | 強い(タイコになりづらい) | 弱い |
プログラムの作成方法 | Gコード・CAD図から作成(DXF読み込み可能) | Gコードでのプログラム作成 |
エアー | 不要 | 必要 |
本体サイズ | コンパクト | 大型 |
ワイヤー等の消耗品 | 安価 | 高価 |
ランニングコスト | 安価(当社比約4分の1) | 高価 |
加工サンプル
導入までの流れ
ワイヤー放電加工機の導入をご検討中の方は、まずは当社ホームページの「お問い合わせフォーム」よりご連絡をお願いいたします。
加工内容やご要望の概要をお知らせいただければ、担当より折り返しご連絡し、ヒアリング・ご提案を進めさせていただきます。
「どんな材質を、どんな形状に、どのくらいの精度で加工したいか」などを詳細に確認します。
既存設備の状況も踏まえ、最適な機種や加工条件をご提案します。
ヒアリング内容をもとに、加工能力・精度・コストなどのバランスを考慮し、最適なワイヤー放電加工機をご提案します。
その上で、仕様・納期・費用を含めたお見積書をご提出します。
正式なご発注をいただいた後、納期・設置日程・搬入経路・設置場所などを確認し、詳細スケジュールを決定します。
機械搬入後、据付・レベル調整・配線・試運転を行います。オペレーターへの操作指導や安全面のレクチャーも対応します。
初期不良や調整も含め、万全の体制でサポートします。
製品仕様
項目 | 単位 | HQ-400FU | HQ-400FU(別仕様) | HQ-1600F3 |
---|---|---|---|---|
X-Y 加工工程 | mm | 400×320 | 400×320 | 1600×1000 |
U-V 加工工程 | mm | ±25 | ±25 | ±35 |
最大加工高さ | mm | 260 | 300 | 500 |
テーブルサイズ(W×D) | mm | 660×450 | 680×480 | 1880×1410 |
加工タンク内寸法 | mm | 755×490 | 1000×580 | 2220×1660 |
テーブル上の工作物重量 | kg | 300 | 500 | 2600 |
加工テーパー/ワーク傾 | °/mm | ±6° /80 | ±15° /80 | ±12° /80 |
使用ワイヤー直径 | mm | モリブデンφ0.18 | モリブデンφ0.18 | モリブデンφ0.18 |
加工速度 | ㎟/min | ≧300 | ≧300 | ≧260 |
供給電源 | V | 200(50/60Hz) | 200(50/60Hz) | 200(50/60Hz) |
消費電力 | kW | ≤2.0 | ≤2.3 | ≤3.5 |
タンク容量 | L | 100 | 100 | 100 |
本体重量 | kg | 1700 | 2200 | 11500 |
本体外形寸法 | mm | 1600×1800×2170 | 1500×1800×2020 | 4300×4500×2600 |
※その他の機種もございます。お気軽にお問合せください。
よくあるご質問
Q. ワイヤー放電加工機で使用されるワイヤーの径はどれくらいですか?
Q. 使用するワイヤー線の材質にはどのような種類がありますか?
Q. ワイヤーはどのように供給・交換されますか?
Q. ワイヤー放電加工機の耐用年数はどのくらいですか?
Q. 加工液には水と油どちらを使用しますか?
Q. 加工精度はどの程度まで対応できますか?
Q. フィルターの役割と交換頻度は?
Q. 加工プログラムはどのように作成しますか?